異業種からの途中入社
どの業種から入って来ても触れやすいでしょうし、介護の現場では他業種で学んだことや過去のどんな仕事の経験も生かせます。
訪問介護 銭形 H.H
Q「異業種からの途中入社というようにお伺いしているんですが、前職はどんなお仕事をされていたのでしょうか?」
電気工事関係の職人をやっていて、今とは全く違う業種でした。
Q「畑違いのお仕事からどういったご縁で銭形さんに入社をされたのでしょうか?」
もともと妻が介護の仕事をしていて、妻の薦めもあって介護業界に転職することにしました。そして、介護職員初任者研修の実習先でもあった銭形に入社しました。
Q「今で入社何年目くらいですか?」
1年2か月になります。
Q「所属が訪問介護でいらっしゃるんですね。何人くらいの利用者さんのところへ訪問されているのでしょうか?」
日によって違うのですが、1日で6~8件くらいは訪問しますね。
Q「異業種からの転職という意味では、慣れないお仕事内容も多かったと思いますが、初めは戸惑いなどはありませんでしたか?」
仕事内容自体への嫌悪感がなくて、そういう点で言うと早い段階で仕事に馴染めたのかなと思います。
Q「いま現在、お仕事のなかでご自分が得意としていることって何かありますか?」
身体介護の方がどちらかというと得意ですね。
Q「訪問介護で身体介護と言うと、どういった内容のお仕事になるのでしょうか?」
僕が多いのは、週4回ほど行かせていただいている入浴介助ですかね。
Q「介護のお仕事のなかでも、入浴介助というのはけっこう体力や技術を必要とするヘルパーさんにとっては最初の難関であると思うのですが、Hさんが考える入浴介助のコツやポイントって何かありますでしょうか?」
利用者様が動けるところは積極的に動いていただきます。残存機能をうまく活かすことで、利用者様の自信にも繋がると思うので。
Q「献身的な介護というよりは自立支援に重きを置いているということなんですね。利用者さんからは、Hさんのサービスに対してどんなお声が聞かれますか?」
『楽しみにしてたよ!』とか、『待ってたよ!』といった声をいただくのがすごく嬉しくて、あまり仕事にストレスを感じないんです。僕のなかでは働きに行くというよりは、ふらっと、顔なじみのおじいちゃんやおばあちゃんの家に行くといったスタンスで仕事に向き合っています(笑)
Q「素晴らしいですね! 改めてこちらの会社に入社をされて良かったと思われるところ等があれば教えていただけますでしょうか?」
融通が利くのが嬉しいですね。まだ小さな娘がいるのですが、娘が体調を崩したときなど、シフト に関しても柔軟に対応してくださるので、ある程度自分の希望する働き方を受け入れてもらえるのが良いところだと思います。
Q「職場の雰囲気はいかがでしょうか? 他業種からいらっしゃったということなので、一から色々と教えていただかないといけない部分も多かったと思うんですが、そんな時に先輩方からはどんなサポートがありましたか?」
最初にわからないことを聞いた際には何でも教えてもらえたところがとても助かりました。聞きやすい雰囲気も作ってくれていましたし、あとは細かい声かけですね。今でも事務所に帰ってきたら、いつも先輩たちの方から声をかけてくれます。
Q「今まで利用者さんにたくさん接して来られたと思うのですが、これは嬉しかったな、この仕事をやっていて良かったな、と感じられる部分はどこにありますでしょうか?」
訪問させていただいて、週に1回しか訪問しない方や、認知症の方もおられるのですが、それでも僕のことを覚えてくれているんですよ! そんな時は本当に嬉しいですね! 何か自分のサービスで伝わるものがあったのかなって思えます。
Q「すごいですね! 認知症の方にはこうやって覚えてもらおうと、何か意識や工夫をされていることはありますか?」
家事援助だと、他のヘルパーがあまり手をつけていないところを見つけて、利用者様に声をかけながら掃除をしたり、利用者様にも片づけを手伝ってもらったり、普段しなことをすれば刺激になって記憶に残ると思うので、時間の許すかぎり利用者様を巻き込みながらサービスを行うよう心がけています。
Q「家事援助ではお料理などもされると思うのですが、元々そういったことはお好きだったのでしょうか?」
実は高校生の頃から4年間、あの某人気中華レストランでバイトしていたんですよ。なので、ある程度は料理もできますし、そういったところでも、これまでの経験が生きてきているのかなと思います。
Q「入社されて1年半とのことですが、今後挑戦してみたいことなどありますか?」
現場の仕事には慣れてきましたが、デスクワークがまだ分からない状況なので、介護保険など制度に関する知識もいずれは身につけて行きたいなと思っています。自分の行っているサービスの裏側にどういった仕組みがあるのかを理解していきたいですね。
Q「自分が既に持っている仕事の経験×介護という形で新たに発揮される力があるということでしょうか?」
そうですね! そこからその人にしか出来ない介護というものも生まれると思いますし、そういう点もこの仕事の面白いところだと感じています。
Q「福祉業界やこちらの会社に興味を持たれた方に、
ぜひこんなところを見てほしいということがあれば教えてください。」
世間一般に言われている3K(きつい、汚い、危険)というイメージは僕にとってはほどんどなくて、人とお話しする感覚の延⻑線上にこの仕事があるのではないかというのが、介護の仕事に対する僕自身の印象です。
だから、どの業種から入って来ても触れやすいでしょうし、介護の現場では他業種で学んだことや過去のどんな仕事の経験も生かせます。
特に訪問介護はやる気さえあれば、施設で介護をするよりもハードルは低いと僕は思いますね。
1日のスケジュール
出勤
直行直帰がOKなので、朝、会社へ行かず、社用バイクで直接訪問します。
起床介助、排泄・更衣介助、食事・服薬介助、デイサービスの送り出しなどを行います。
事業所立ち寄り
空き時間で約1時間ほど昼休憩してから、上司に業務報告やスタッフとの情報交換をしています。
日頃、あまり会わないスタッフの方でも、共通のご利用者様の情報交換になるとコミュニケーションが活発にとれます。
訪問
入浴介助、買物代行、デイサービスの迎え入れなどを行います。
訪問終了後、社用のスマートフォンでカイポケの記録を行います。
訪問終了、帰宅
曜日によってシフトが組まれており、多少の変更はありますが、最終のサービスが終了後、直帰します。
社用バイクですが、直行直帰が認められているので、とてもたすかります。